物価高対策の基本

家計簿が続かない人のための、ざっくり予算管理

読む目安: 約7分

家計簿が続かない人のための、ざっくり予算管理のアイキャッチイラスト
こんなお悩みありませんか?
  • 家計簿アプリやノートを始めても、レシートの入力が面倒で3日坊主になってしまう
  • 1円単位のズレが気になってイライラし、結局管理自体をやめてしまう

この記事でわかること細かく記録するのをやめ、月初に予算枠を決めて「封筒や口座」にざっくり分けるだけで、無理なくお金が貯まる仕組みが作れます

「あ、またレシート溜まってもうた…」と、机の上の紙くずを見てため息をついたこと、ありませんか?

私も昔は「今月こそは!」と家計簿ノートやアプリをダウンロードしては、数日で挫折するのを繰り返していました。10円や50円の計算が合わんだけでイライラして、「もうええわ!」と放り出してしまう。ほんま、向いてなかったんです。

でもある時、気づきました。大事なのは「いくら使ったかを細かく記録すること」ではなく、「使えるお金の枠を決めて、その中で暮らすこと」。今回は、1円単位の家計簿を一切つけずに、お金を無理なく整える「ざっくり予算枠管理」の方法を、わが家の4人家族モデル(手取り約35万円)と一緒にお話しします。

「記録する」のをやめたら、家計管理が回り始めました

家計簿は、後から振り返るための日記のようなものです。物理的な振り返りではなく、私たちの目的は「お金を予算内に収めること」やんな、と気づいたんです。

そこで、1円単位の計算はすべて手放しました。代わりに始めたのが、月初に使えるお金の「枠」を決めて、その枠ごとに封筒や別口座でお金を分けてしまう方法です。

これなら、普段の買い物でレシートを取っておく必要も、毎晩アプリに入力する必要もありません。封筒の中身、あるいはその予算用口座の残高だけを見ていれば、予算オーバーになりようがないからです。

ざっくり管理を成功させる「3つのステップ」

この管理法を始めるにあたって、やることはシンプルに3つだけです。

  1. 先取り貯蓄と動かしにくい固定費を引く
    手取り給与から、貯金(先取り分)、家賃や住宅ローン、スマホ・ネット代、保険料などを先に引きます。これは「触らんお金」として別口座に確保します。
  2. 変動費を「生活費」と「イベント予備費」の2つにだけ分ける
    食費、日用品費、雑費、カフェ代…と細かく分ければ分けるほど、管理は面倒になります。普段の買い物で使う「生活費(食費・日用品)」と、急な医療費や美容代のための「イベント予備費」の2つに絞るのがコツです。
  3. 分けた予算を「封筒」か「専用のサブ口座」に入れる
    生活費は、1週間ごとに封筒に小分けするか、電子マネーのチャージ用口座にプールします。「今週使っていいのはこの枠(例えば1.5万円)だけ」と決めることで、残金が目に見えて使いすぎを防げます。

ほんま、分けることさえ月初にやってしまえば、あとは毎日の記録がいらんので圧倒的に楽になりました。

わが家の「ざっくり予算枠」シミュレーション

わが家の4人家族モデル(手取り約35万円)をベースに、どのように予算を枠分けしているかを表にしました。

食費や日用品は、あらかじめ「1週間1.5万円×5週=7.5万円」のように週単位の枠に落とし込むと、月中のペース配分がかなり楽になります。

また、たまに発生する美容代や衣服代、急な医療費などは、毎月の生活費に混ぜると予算が狂う原因になります。これは「月1.5万円のイベント予備費」として別枠にしておくと、家計全体が驚くほど安定します。

「余ったらご褒美」のゆるさが、長続きの秘訣

ざっくり予算管理のええところは、枠内であれば何にお金を使っても自由という点です。

食費が余ったら週末にちょっといいお惣菜を買ってもええし、長女とカフェに行ってもええ。逆に予算が足りなくなりそうなら、週末は冷蔵庫の残り物で乗り切ろう、とゲーム感覚で調整できます。

きっちりしすぎると疲れてまうけど、「だいたいこの枠に収まればOK」というゆるさがあるからこそ、無理なく続けられるんです。

4人家族のざっくり予算枠シミュレーション(手取り35万円モデル)
管理方法・場所管理のコツ
1先取り貯蓄40,000円貯蓄専用口座(自動振替)給与天引きや自動振替で、最初から「ないもの」として別口座へ。触らないのが基本です。
2固定費(住居・通信)130,000円引き落とし口座家賃/住宅ローン、光熱費、スマホ・ネット代、サブスク等。毎月自動で引き落とされる枠。
3水道・光熱費(変動分)40,000円引き落とし口座季節で変動するため、平均的な金額をあらかじめ枠として確保。余ったら翌月へ持ち越し。
4生活費(食費・日用品)75,000円週別の封筒 or 電子マネー1週間1.5万円×5週で管理。買い物はここから支払い、残高が目に見えるようにします。
5イベント・特別予備費15,000円予備用封筒美容代、衣服代、急な医療費など。毎月の生活費と混ぜず、別枠でプールしておきます。
6家族のお小遣い・雑費50,000円各自の口座・現金夫、妻、子どものお小遣いや、その他の細かい雑費。この中なら何に使っても自由とします。

4人家族のざっくり予算枠シミュレーション(手取り35万円モデル)

優先度
1
予算枠の項目
先取り貯蓄
月額予算
40,000円
管理方法・場所
貯蓄専用口座(自動振替)
管理のコツ
給与天引きや自動振替で、最初から「ないもの」として別口座へ。触らないのが基本です。
優先度
2
予算枠の項目
固定費(住居・通信)
月額予算
130,000円
管理方法・場所
引き落とし口座
管理のコツ
家賃/住宅ローン、光熱費、スマホ・ネット代、サブスク等。毎月自動で引き落とされる枠。
優先度
3
予算枠の項目
水道・光熱費(変動分)
月額予算
40,000円
管理方法・場所
引き落とし口座
管理のコツ
季節で変動するため、平均的な金額をあらかじめ枠として確保。余ったら翌月へ持ち越し。
優先度
4
予算枠の項目
生活費(食費・日用品)
月額予算
75,000円
管理方法・場所
週別の封筒 or 電子マネー
管理のコツ
1週間1.5万円×5週で管理。買い物はここから支払い、残高が目に見えるようにします。
優先度
5
予算枠の項目
イベント・特別予備費
月額予算
15,000円
管理方法・場所
予備用封筒
管理のコツ
美容代、衣服代、急な医療費など。毎月の生活費と混ぜず、別枠でプールしておきます。
優先度
6
予算枠の項目
家族のお小遣い・雑費
月額予算
50,000円
管理方法・場所
各自の口座・現金
管理のコツ
夫、妻、子どものお小遣いや、その他の細かい雑費。この中なら何に使っても自由とします。

スッキリ解決! アクションリスト

  • 先取り貯蓄の額を決めて、自動で別口座に移るように設定する
  • 固定費(住居、通信費、保険など)の引き落とし専用口座の残高を確認する
  • 今月の生活費(食費・日用品)を5週間分に分け、週ごとの予算(例: 1.5万円)を決める
  • 急な出費に対応するための「イベント・特別予備費」の封筒を用意する
  • 家計簿のノートやアプリへの細かな入力をやめて、封筒や口座の残高だけを見るようにする
わが家のメモ

私もかつては、細かい家計簿をつけられない自分を「ズボラやなぁ…」と責めていました。でも、ざっくり枠管理に変えてからは、イライラすることも減り、結果的にお金が残るようになりました。家計管理のゴールは日記をつけることやなくて、家族が安心して暮らせるお金をキープすること。続かなくて悩んでいる方は、ぜひ今月から家計簿を放り投げて、ざっくり分けるだけの方法を試してみてくださいね。

最後に:実践する前のお願い

本記事で紹介している予算割合やシミュレーションは、4人家族(手取り35万円)を想定した一例であり、世帯人数、お子様の年齢、お住まいの地域(住宅コストや光熱費の差)によって最適な金額は異なります。先取り貯蓄の割合や予備費の設定は、ご自身の毎月の安定した収入と将来のライフイベントに合わせて、無理のない範囲で調整してください。また、家計管理のデジタルツールや口座自動振替の契約にあたっては、各金融機関のサービス内容や手数料等をご自身でご確認の上、ご判断ください。

確認した公式情報

手取りに対する貯蓄割合や家計管理の基本的な考え方は、知るぽると(金融広報中央委員会)や厚生労働省の公表資料などを参考に整理しています。